フードシェアリングとは?フードロス削減に貢献するオススメサービス3選【食品従事者が記載】
スポンサードリンク
スポンサードリンク
どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
フードロスはご存知でしょうか?
2012年に国連食糧農業機関(FAO)がZERO HUNGER CALLENGE を宣言し、責任ある消費を含め、食料ロスまたは廃棄をゼロにすることを掲げました。日に日にフードロスの問題が世界的にも高まってきております。食べ残しや売れ残りなどで廃棄される食品ロスを減らす活動が広がっています。
その上、2018年には、日本でも様々なフードロスを削減するサービスが誕生しました。今回は、フードロス削減に貢献するオススメなフードシェアリングサービス3選についてまとめてみました。
フードロスとは
フードロスとは、食料が失われたり捨てられたりしてしまうことを指します。「本来食べられるのに捨てられている食べ物が捨てられている」という点が問題視されております。
実際、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまっている、フードロス量は、643万トンと推計されております。(2016年度)そのうち291万トンが、消費段階の家庭で発生していると言われており、一人一人が行動の見直しがフードロスを減らしていく上で必要になります。
●フードロス(食品ロス)の教科書を作ってみた。【基礎知識を楽しく学ぶ7章】 →フードロスを勉強する上で教科書を作ってみました。よかったら参考にしてください。
フードロス削減に貢献するフードシェアリングサービス3選
フードシェアリングサービスとは、発生した見切り品や予約のキャンセルなどで発生した食材を必要な方にマッチングするサービスになります。持続的に行われることで、気軽に食品ロス削減に関われる取り組みの一つといえます。売り手と買い手の数が増え、サービス提供エリアが拡大すれば裾野が広がっていく、と推測されます。
日本国内でサービスをリリースしているのをまとめてみました。
- 定額制をいち早く実現した「ReduceGo」
- 単品購入可能な「TABETE」
- 飲食予約と定額制のハイブリッド「FOODPASSPORT」
定額制をいち早く実現した「ReduceGo」
「ReduceGo」とは、余剰食品削減プラットフォームで、食品ロスを減らしたい飲食店と、お店の料理を安く食べたいユーザーをマッチングしたサービスになります。しかも、定額(月額)でテイクアウト可能になります。
- 月額料金 1,980円
- 利用頻度:毎日2回までご注文が可能とのこと。
- 展開エリア:関東エリアと名古屋エリアに対応。以後拡大予定。
- サービス開始時 2018年4月5日〜
- 店舗数* 219店舗(2020年3月18日現在)
いち早くリリースしたサービスですが、まだまだ加盟店舗が少ない印象。加盟店舗を増やして、定額利用者の満足度を上げる必要があるかな。
①【食のプロが分析】食の定額制「Reduce Go」における6つの懸念点 ②食の定額制「Reduce Go」の3つの魅了的なメリットをまとめてみた ③起業したい人必見。食の定額制「Reduce Go」の完璧な新規事業の立ち上げ方 ④【リリース前から徹底分析】「TABETE」と「ReduceGo」の6つの違いと8つの共通点 ⑤会員登録は無料?ReduceGOのサービスの登録の仕方と利用の仕方についてまとめてみました。 ⑥「Reduce Go」を使いこなすためには?利用する上で知っておきたい10の注意事項【食品従事者記載】 ⑦「Reduce Go」の関西版?「フードパスポート」とは?「Reduce Go」との9つの違いと5つの共通点をまとめてみた。
単品購入可能な「TABETE」
「TABETE」とは、余剰食品削減プラットフォームで、店間際などまだおいしく食べられるのに廃棄の危機に面している食事をユーザーとつなぎ、最後まで売り切ることを応援する、社会派のWebプラットフォームであります。
- 出品商品の販売価格帯:250円〜680円
- 展開エリア:東京都を中心に関東エリア、石川、静岡、愛知、大阪、兵庫、福岡など(以後順次担当エリアを拡大予定)
- 加盟店舗数*:566店舗(2020年3月18日現在の情報になります。)
- 登録者数:約10万7千人(2019年4月8日現在の情報になります。)
単品購入のため急速に店舗を増やさなくても利用者の満足度を満たすことができますが、Twitterの活用、プロモーションが成功しており、一歩先に店舗数の拡大しております。プロモーション動画も完成しており、然るべき投資ができている印象。順調な船出だと思います。
①【リリース前から徹底分析】「TABETE」と「ReduceGo」の6つの違いと8つの共通点 ②ガイアの夜明けで特集!!「TABETE」の手数料における問題点と克服する案【食品従事者記載】 ③フードシェアリング「TABETE」のサービスの登録の仕方と利用の仕方についてまとめてみました。【祝リリース】 ④これで完璧?TABETEを利用するうえで知っておきたい10の注意事項【食品従事者記載】 ⑤「TABETE」がiOSアプリをリリースに至ったその3つの目的・狙いを考えてみた。【食品従事者分析】 ⑥「TABETE」はフードロスを解決するフードシェアリング市場をリーディングになりうる?他社を置き去りにする4つの施策 ⑦「フードパスポート」は「TABETE」との9つの違いと4つの共通点をまとめてみた。【徹底分析】 ⑧フードロス削減サービスのパイオニア?「TABETE」の加盟店舗を全て一覧形式(店名、業態、エリア)でまとめてみた。 ⑨【朗報】TABETEがアップデート!利用規約変更のポイントとその効果と現状課題を分析してみた(2019年3月1日より)
飲食予約と定額制のハイブリッド「フードパスポート」
「FOOD PASSORT」(フードパスポート)とは、飲食店のおまかせメニューとユーザーをマッチングさせる月額定額制サービスになります。飲食店の余剰食材をシェアリングすることを目的としております。
- 月額料金(税別)
2,980円→ 980円に変更(2019年4月26日以降より改定) - 来店ごとに原則ワンドリンクオーダー制
- 頻度:サービスを使って飲食店へ来店する頻度は、1日1店舗までになり、月10回までの利用可能
- サービス開始時:2018年10月25日から
- 展開エリア:関西圏(近畿2府4県)からサービス展開し、関東(1都3県)にも進出。(以後順次担当エリアを拡大予定。)
- 加盟店舗*:1,195店舗【2020年3月18日現在】
*作成中
上記の「Reduce Go」や「TABETE」とはすこし違い、定額制で余剰食品削減プラットフォームと店舗で予約して訪問してもらう予約サービスを結びつけたサービスになります。ワンドリンク制のため、加盟店舗は集まりやすいでしょう。ただ、ユーザーの利用頻度・満足度を高めていけるかが課題になります。
【追記】
様々なフードシェアリングサービスの中で加盟店舗数No.1を誇るサービスに拡大していましたが、新型コロナウィルスの影響に伴い、2020年4月30日をもってサービスを停止しています。
なお、今後の再開時期に関しては未定とのことで、サービスの再開を心待ちにしています。
①実は、「フードパスポート」は余剰食品削減プラットフォームと予約サービスとのハイブリッドであるということ ②「Reduce Go」の関西版?「フードパスポート」とは?「Reduce Go」との9つの違いと5つの共通点をまとめてみた。 ③「フードパスポート」は「TABETE」との9つの違いと4つの共通点をまとめてみた。【徹底分析】 ④大阪のフードシェアリング、FOODPASSPORT(フードパスポート)のサービスの登録方法と利用方法【写真解説あり】 ⑤「フードパスポート」を利用するうえで知っておきたい10の注意事項
まとめ
上記のフードシェアリングサービスを要約してみました。お住まいのエリア、利用方法に応じてサービスを選んで利用してみましょう。
サービス | エリア | 料金設定 |
①ReduceGo | 東京、
名古屋エリア |
定額制 |
②TABETE | 東京都を中心に
関東エリア、石川、 静岡、愛知、大阪、 兵庫、福岡など |
単品購入 |
③FOODPASSPORT | 関西圏、
関東圏 |
定額制 |
さらに詳しくご覧になりたい方はこちらへ。様々な観点でフードロスに関してまとめております。
また、フードロス削減サービスのカオスマップを作成してみました。ぜひご覧ください。
最後に
今回は、フードロス削減に貢献するオススメなフードシェアリングサービス3選についてまとめてみました。
食品従事者としてフードロスに関する関心があり、ロンチ前から追いかけていました。自分に合うサービスがあり、機会があればご利用頂き、ご自身ができる範囲でフードロスを削減していただければ幸いです。
フードロスに向き合う様々なサービスに関して、独自にまとめたページはこちらになります。ご関心があれば是非どうぞ^^
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。
関連記事
最新記事
スポンサードリンク