食品メーカー営業マンがまとめる。2017年食品業界の振り返り

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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
2017年の最後の日になりました。今年掲げた目標をどれぐらいできたかを分析しながら、来年もしっかりコミットしたいと思います^^
今回は、2017年の食品業界の振り返りについてまとめてみました。
◉就活生・転職者に捧ぐ。食品メーカーで働くさまざなメリット、デメリットを主観で書いてみた!
◉食品メーカー営業マンが語る!食品メーカーの営業の大きな2つの違い
◉食品メーカーの営業職でもキツさが違う?本気でお勧めしない2つの条件
◉食品メーカーならでは?5つの職種(営業以外)についてリアルの仕事内容をまとめてみた。【食品従事者記載】
◉食品業界志望者なら少なくとも食品工場を見学しておくべき6つの理由
◉食品メーカーと問屋の業務内容と違いについて食品従事者が記載してみた。
Contents
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慢性的な人手不足
今年もさらなる慢性的な人手不足に悩まされた食品業界でした。来年以降もこの傾向は強まり、アルバイトの時給は高騰し続けるのではないのか考えます。
・正社員が不足している企業:49.1%
<3カ月前(2017年7月)から3.7ポイント増、1年前(2016年10月)から7.3ポイント増加>
→業種別では「情報サービス」、「メンテナンス・警備・検査」、「運輸・倉庫」、「建設」が上位を占める。
・非正社員が不足している企業:31.9%
(3カ月前比2.5ポイント増、1年前比4.7ポイント増)
→業種別では「飲食店」(80.5%)「飲食料品小売」「人材派遣・紹介」「メンテナンス・警備・検査」が上位を占める。
⇨消費者と接する機会の多い業種で不足感が高い。
上記の結果からも人材が不足していることがわかります。
SNSの活用〜魅せる盛り付け〜
盛り付けをこだわる外食店が多くありました。スマートフォンの普及の高まり*により簡単に写真を撮れたり、それを仲間とシェアできたり、SNSに載せれたり、いわゆる”口コミ効果”があります。
*2015年末の情報通信機器の普及状況にて「スマートフォン」は、72.0%(前年比7.8ポイント増)と普及。
また、インスタの普及(2017年6月時点で、全世界で8億人、日本国内だけでも2000万人までに拡大とのこと)により、写真をいかに上手に撮ることを、写真映えするものを一部のユーザーに求められていたりします。(いわゆる「インスタ映え」)
そのため、外食店ではそのような現状を逆手にとり、いかにSNSをうまく使い告知することがより重要になりました。
余剰食品削減プラットフォームのロンチ
「Reduce Go」や「TABETE」といった余剰食品削減プラットフォーム(フードシェアリングサービス)の発表がありました。
様々な問題がありますが、IT×余剰食品削減という組み合わせで問題解決になりうるのか今後も確認が必要ですね。
③起業したい人必見。食の定額制「Reduce Go」の完璧な新規事業の立ち上げ方
④「TABETE」と「ReduceGo」の6つの違いと8つの共通点をまとめてみたよ!!
⑤余剰食品(フードロス)削減プラットフォームで勝ち抜く3つの施策を考えてみたよ!【食品関係者記載】
⑥「Reduce Go」の関西版?「FOODPASSPORT」とは?「Reduce Go」との9つの違いと5つの共通点をまとめてみた。
⑦実は、「FOODPASSPORT」は余剰食品削減プラットフォームと予約サービスとのハイブリッドであるということ【食品従事者記載】
ポテサラO157による事件
2017年はポテトサラダからO157が検出したかもしれない事件がありました。
原料由来か店舗由来か確定しておらず今回の事件に関して最悪の結果に終わってしまいました。O157感染源、感染経路共に特定されておらず、かつ、死者も出てしまいました。
未然に防ぐため私たちはしっかり予防することが必要になります(調理前や食事前はしっかり手洗いの徹底、肉を加熱して食べる、等)
酒税法改正
今まで不当な価格で販売されていた酒類。酒類の保全および酒類の取引の円滑な運行」および「酒類の適正な販売管理の確保」を図るために、平成29年6月1日より不当な価格で販売することを禁止されました。
遵守しなければ免許取り消しになります。
量販店による客引き価格がなくなりましたが、一般消費者からすればビールは今後定価近い価格で購入することになりました。来年度大手ビールメーカーの値上げをリリースされておりますので、今後もさらなる高騰を推測されます。
食市場の購買チャネルの多様化〜中食の成長〜
国民の人口が減少していく中、食品業界は市場規模としてシュリンクしていくと推測されます。
食品業界の市場内訳として、外食市場全体が伸び悩んでいて中食部門が10年前に比べると約120%も増加しており、高齢化・核家族化・女性の社会進出などのライフスタイルの変化により、中食の利用が増えています。今後もこの傾向が強まるでしょう。
<用語に関して>
- 内食:家庭内で手づくり料理を食べる。
- 中食:外食と内食の中間で、市販の弁当やそう菜、家庭外で調理・加工された食品を家庭や職場・学校等で、そのまま食べることや、これら食品(日持ちしない食品)の総称
- 外食:レストラン等へ出かけて食事をする。
垣根のない市場パイの取り合い〜外食〜
外食市場がシュリンクしていく中で、垣根のないパイの取合いを見受けるようになりました。
例えば回転寿司をみてください。
回転寿司だけでなく、サイドメニューに定番の揚げ物、デザート以外にラーメンやカレーなど置いてあります。つまり、今まで畑違いであった分野にも資金力のある最大手外食店はユーザーを奪いに来ています。
その争いに関して今後さらに熾烈になっていくと考えます。外食業界はより厳しくなることでしょう。
最後に
今回は、2017年の食品業界の振り返りについてまとめてみました。
他の記事も読んでいただき、食品業界の選択に一つの指標になれば幸いです。
◉就活生・転職者に捧ぐ。食品メーカーで働くさまざなメリット、デメリットを主観で書いてみた!
◉食品メーカー営業マンが語る!食品メーカーの営業の大きな2つの違い
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◉食品業界志望者なら少なくとも食品工場を見学しておくべき6つの理由
◉食品メーカーと問屋の業務内容と違いについて食品従事者が記載してみた。
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。

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