どうも。食品系メディアを複数を運営している dai です。(プロフィールはこちら!運営メディアはこちら!「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」「食品OEM・PBポータルサイト 食彩名鑑」)
人々の毎日の食事に関わる食品業界。
CMプロモーション等によるブランディングにより、サントリー、明治、味の素などの大手食品メーカーは、就職ランキングで上位ですよね。(僕の新卒採用時もそうでした)経済成長の鈍化により、若者の安定志向が増し、安定とされる食品業界への人気が高まっています。
今回は、食品メーカーだけでない!食品業界(川上から川下まで)についてまとめてみます。食品業界=食品メーカーという文脈で考えられている方もいらっしゃいますが、食品業界の中に食品メーカーや問屋や小売店などがあり、全体像を理解してから就活を臨むべきです。
僕自身、食品メーカーの営業として、問屋や得意先などの関連業者と関係を構築し、商売をしておりました。実体験に基づきながら食品業界の実情をまとめてみました。食品業界について知りたい方、食品業界の就職を目指す就活生必見の内容になります。
食品業界とは?食品産業の規模とは?

まず、食品業界について説明します。
- 農業、畜産、漁業などの一次産業
- 原料メーカー、食品メーカー
- 卸売(独立系、商社系、地方系、専業系)
- 小売(スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストア、通信販売、百貨店 など)
世間的には、CM広告を流している食品メーカーのイメージが強いですが、その食品メーカーは原料を仕入れて、加工し、卸を通して小売店に販売しています。商品も様々で、牛乳、味噌、カップ麺、しょうゆ、レトルト食品、缶詰など家庭用向け商品もあれば、メーカーや外食ルートなどに販売する業務用商品もあります。
また、農林水産省「食品産業動態調査」によると、平成28年(2016年)の食料品製造業における製品出荷額等は、34兆7千億円で、対前年比0.4%と前年並みになります。食料・飲料卸売業の販売額は、平成22年以降増加しており、平成28年(2016年)の46兆4千億円になります。飲食料品小売業の販売額は、平成28年(2016年)の44兆4千億円になります。
食品業界の川上から川下とは?
食品業界では、様々な工程を経て消費者に商品を製造・販売しています。川になぞらえて流通経路を川上から川下という形で表現されています。『食品業界の川上から川下まで』を作成してみました。
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商社であれば、川上から川下のバリューチェーンを一貫して展開するため成功すれば巨額の利益を産みますが、食品業界の場合、様々な会社との取引を行うことで、リスクなく食品を製造・販売することができます。一企業がすべてを一貫して行うのはなかなかリスクがありますね。
ただ、現在、それぞれの境界が溶けているというのが僕の実感です。キリンが自社ECサイト(DRINX)で販売したり、コンビニやスーパーマーケットは、食品メーカーが製造するNB商品だけでなく、PB商品の取扱いが非常に多くなっております。
原料調達の概要
原料調達とは、食品製造における必要な原料を調達・製造・加工する仕事になります。商社や原料メーカーなどが担当しております。
製造の概要
製造とは、様々な食品を製造する仕事になります。NB商品、PB商品問わず、原則食品メーカーが製造を行います。業務スーパーを運営する神戸物産は、工場を買収して自社で製造できる設備を持たれております。
卸売・流通の概要
卸売・流通とは、メーカーと小売を結ぶ仕事になります。間に入ることにより、様々な商品を小売店に降ろすことができたり、配送コストを抑えることができたりします。
小売の概要
小売とは、消費者などへ商品の販売を行う仕事になります。スーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストアなどの一般的です。最近では、通販での販売も盛んです。
最後に
今回は、食品メーカーだけでない!食品業界(川上から川下まで)についてまとめてみました。
就活生の人気の食品業界ですが、全体像を意識して就活することがおススメです。就活でのミスマッチをなくすために記事を書きました。参考になれば幸いです。それでも食品メーカーで勤務したい方は、ぜひ食品業界で一緒に働きましょう。