「TABETE」がiOSアプリをリリースに至ったその3つの目的・狙いを考えてみた。【食品従事者分析】
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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
ついに「TABETE」のiOSアプリ版がリーリスされました。今まではインターネットブラウザからの利用でしたが、これでappleユーザーはアプリを通じて「TABETE」のサービスを利用することができます。
今回は、TABETEがiOSアプリ版がリーリスされた3つの目的・狙いを記載したいと思います。運営者側の立場でなった気持ちで分析しております。
①【リリース前から徹底分析】「TABETE」と「ReduceGo」の6つの違いと8つの共通点
②ガイアの夜明けで特集!!「TABETE」の手数料における問題点と克服する案【食品従事者記載】
③フードシェアリング「TABETE」のサービスの登録の仕方と利用の仕方についてまとめてみました。【祝リリース】
④これで完璧?TABETEを利用するうえで知っておきたい10の注意事項【食品従事者記載】
今ココ⑤「TABETE」がiOSアプリをリリースに至ったその3つの目的・狙いを考えてみた。【食品従事者分析】
⑥「tabete」はフードロスを解決するフードシェアリング市場をリーディングになりうる?他社を置き去りにする4つの施策
「TABETE」とは
「TABETE」とは、余剰食品削減プラットフォームで、店間際などまだおいしく食べられるのに廃棄の危機に面している食事をユーザーとつなぎ、最後まで売り切ることを応援する、社会派のWebプラットフォームであるとのことです。
2018年9月6日に、独自PVを作成されております。フードシェアリングアプリ「TABETE」の紹介動画で、余剰商品をレスキューしている様子が動画でわかりますよ。
具体的でイメージしやすい動画ですよ^^
店舗とユーザーのマッチングシステムであり、下記のように流れでサービスが生まれます。 →2018年8月15日にて、TABETE内の加盟店が200店に突破したとのことでした。 また、2018年8月30日現在のTABETEパートナー店舗一覧になります。 【2020年3月19日追記】 店舗数*は、500店舗以上の店舗が加盟されております。 サービスも順調にグロースされ、2019年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)、第7回グッドライフアワードの「環境大臣賞 優秀賞」に受賞されており、社会的な評価を得ております。 2018年8月20日より「TABETE」の ioOSアプリ がリリースされ、ますます使用しやすくなりました。 本題になります。TABETEのiOSアプリ版がリーリスされた3つの目的・狙いに関して下記の通りになります。 「TABETE」の仕組み
販売商品を処分価格で販売。→250円〜680円に変更→以前、テレビ東京のワールドビジネスサテライトでは、あるお店の弁当が、1300円→800円で処分販売されておりました。
TABETE加盟店舗数と加盟店舗一覧について
「TABETE」のiOSアプリをリリース
TABETEのiOSアプリ版がリーリスされた3つの目的・狙い
アクションの難易度が下がる
アプリを通じてTABETEを利用する上で、ユーザーのアクション(行動)の難易度が下がります。今までインターネットブラウザを利用されておりましたが、断然独自アプリの方が使い勝手は良く、ユーザーへの作業理解の負担も減ります。
プロダクトを使用してもらうために必要な3つの要因
プロダクトを使用してもらうにしていくためには、ユーザーに3つの要因が必要になるとのことでした。
- モチベーション
- 能力(特定の行動をするための容量)
- トリガー(きっかけ)
出所:Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール/ ニール・イヤール 翔泳社
個人的な分析になりますが、TABETEサービス利用において、モチベーションとトリガーに感しては現時点のフェイズでは兼ね備えていると思っております。
- モチベーション:昨今のフードロスの高まりから利用者のモチベーションを喚起に成功。
- トリガー(きっかけ):主にtwitterを用いたトリガー。利用者の口コミに関しても利用。
そのためいかに能力を増やすことが必要になります。
能力を高めるための手法は色々ありますが、行動が起きやすい様にシンプルな仕様にすることも重要な要素です。
行動が思考よりも簡単なものではなくては、行動は起きない。簡単なものであればあるほどよい。
出所:Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール/ ニール・イヤール 翔泳社
そのため、TABETE側としては、シンプルな行動でフードシェアリングできるようにリリースしたのだと思います。その上、初めて利用するユーザーの初期のアクション工程を減らすことを実現できますし。
さらなるユーザー拡大が見込める
TABETEのiOSアプリ版がリーリスすることで、さらなるユーザーの拡大を見込めることができます。
実際、日本はインターネットの利用者状況はこちらで、2016年の時点ではスマートフォーンがパソコンに肉薄するぐらいの利用率になっております。スマホ全盛といったところですね。
2016年のインターネット利用者数は、2015年より38万人増加して1億84万人、人口普及率は83.5%となった。また、端末別インターネット利用状況をみると、「パソコン」が58.6%(同1.8ポイント増)と最も高く、次いで「スマートフォン」が57.9%(同3.6ポイント増)、「タブレット型端末」が23.6%(同5.3ポイント増)となっている。
また、下記は日本のスマホシェア率になりますが、iPhoneの利用率も比較的高いのが現状になります。
年/機種 | iPhone | Android | その他 |
2013 | 56.8% | 42.1% | 2.1% |
2014 | 64.1% | 35% | 0.9% |
2015 | 66% | 33.2% | 0.8% |
2016 | 69.8% | 29.2% | 1% |
2017 | 68.6% | 30.4% | 1% |
引用:スマホシェア率を比較!世界・日本のAndroid・iPhone比率は? | 大人男子のライフマガジンMensModern[メンズモダン]
そのため、PCを使うよりスマホを使用する若者やスマホネイティブな学生を取り込むことができます。とりわけiPhoneの利用者の方が多いため、その利用者でかつフードロスサービスに関心があったユーザーを引き入れることができます。
再帰性の向上
TABETEのiOSアプリ版がリーリスすることで、再帰性を上げることができます。
つまり、TABETEのiOSアプリをダウンロードすると、iPhoneの設定の場面から通知設定があります。通知使用の選択はユーザーに委ねられますが、通知を通じて再びTABETEのサービスに戻すことが可能になります。(自己トリガーの設定)
運営側としては、サービスを継続的に利用してもらいたため、TABETEを利用することをユーザーの習慣にしたいのではないのでしょうか。
というのも、習慣に根付いたプロダクトは、顧客生涯価値を上昇させ、競争力の強化などの利点があり、大きく成功します。世界でも、いかに習慣に根付いたサービスが覇権を握っておりますね。(faceboo、instagram、twitter、 etc)
オススメの通知設定はこちら
個人的にオススメな通知設定はこちらになります。(下記②)
Appアイコンにバッジ表示が個人的には便利で、日常的に使用するアプリは全てこちらで設定しております。
また、上記の分析に利用した本はこちらです。プロダクトをロンチしたい方は必見ですよ。非常に面白かったです。
★フックモデルはこちらで学ぼう♪
最後に
今回は、TABETEがiOSアプリ版がリーリスされた3つの目的・狙いについて記載いたしました。ローンチされて様々な問題があるかと思いますが、食品業界に携わる同業者として応援してますね。
フードロスに向き合う様々なサービスに関して、独自にまとめたページはこちらになります。ご関心があれば是非どうぞ^^
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。
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