食品に含まれる食品アレルギー物質を知りたいなら、事前に知っておきたい2つのこと(個別表示と一括表示)
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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
食品アレルギーに関して世間的に関心の高い問題です。しかし、関心が高い問題であるのにもかかわらず、食品表示の知識に専門性を有することもあり、まだまだ一部の方にしか正しい見方を認識されていないように感じます。
今回、食品における食品アレルギーの見極める前に知りたい2つのこと(個別表示と一括表示)について記載しました。前提条件になりますが、重要な内容になります。食品表示法(2015年4月施行)に準拠して記載しております。
ちなみに僕自身は、食品表示検定初級・中級に一発合格しており食品表示について日々勉強しております。
●食品アレルギーの種類とは?28品目とは?4つ初期知識をわかりやすくまとめてみたよ。【保存版】 ●加工食品に含まれる食品アレルギーはすぐわかるかな?アレルゲン物質の見分け方をまとめてみたよ。(基礎編) 本題に入る前に食品アレルギー物資について軽くまとめてみました。 食物アレルギーの発症の原因の内訳は下記の図の通りになります。食物アレルギーは、鶏卵、牛乳、小麦が3大主要原因食品になります。(データより全体の約6割を占めてます。) 特定の限られた食品から発症することがわかりこの結果に基づき、症例数、重篤度を加味しながらアレルゲンを国が設定しています。 引用:食物アレルギー診療ガイドライン2012 ダイジェスト版 食品アレルギー物資一覧に関しては下記の通りになります。 キウイフルーツ、牛肉、くるみ、 さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、 豚肉、まつたけ、もも、やまいも、 りんご、ゼラチン、ごま、 カシューナッツ、アーモンド 詳しく知りたい方は下記ベージをみてください。(全ての食品アレルギ28品目全てに画像+一言メモ付き) 加工食品に含まれるアレルギー物質を知るためには、表示のルールを知ることが必要になります。 食品表示法では、アレルゲン物質の表記に関して、個別表示と一括表記の2種類のルールがあります。 *個別表示と一括表示を組み合わせて使用することはできません。 個別表示とは、個々の原材料または添加物の直後にカッコ書きで特定原材料など(アレルゲン物質)を記載する仕方のことをいいます。食品添加物とそれ以外の原材料で表記の仕方が異なります。 食品添加物以外の表記の仕方は下記の通りになります。(上:書き方例、下:実例) ソテーキャロット(豚肉含む) 食品アレルギーの発症原因について
アレルゲンの種類・分類
分類
名称
理由
特定原材料
卵、乳、小麦、えび、かに
症例数が多い
そば、落花生
症状が著しく重く、命に関わるため特に注意が必要
特定原材料に準ずるもの
アワビ、いか、いくら、オレンジ、
症例数が少ない
アレルゲン物質の見分け方〜表記の仕方を知ろう〜
個別表示とは
原材料の表記の場合
食品名(〜を含む)
例
クリーム加工品(乳成分を含む)
添加物の表記の場合 | 添加物(〜由来) |
例 | 乳化剤(大豆由来) |
複数のアレルゲンがあるときは「・」でつなげます。同じアレルゲンを重複して使用している場合、そのアレルゲンを一箇所に表示していれば2つ目以降は省略が可能です。
また、特定原材料「乳」が含まれる場合の表記の仕方に関しても、食品添加物とそれ以外の原材料で表記の仕方が異なります。
複合原材料に含まれる場合 | 乳成分を含む |
添加物の原材料に含まれる場合 | 乳由来 |
一括表示とは
一括表示とは、原材料を全て記載した後にカッコ書きでまとめて特定原材料など(アレルゲン物質)を表示する仕方のことをいいます。
使用している原材料が多く、表示可能面積に制約がある場合などに一括表示を適用することができます。
記載の仕方 | 一部に〜・〜・〜を含む |
例 | (一部に小麦・牛肉・乳成分を含む) |
個別表示、一括表示にかかわらず、アレルゲン物質の表示において「〜由来」とあれば、食品添加物由来であることがわかります。
また、実際の加工商品を元にアレルゲンの見分け方を以下の記事しております。
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最後に
今回は、食品における食品アレルギーの見極める前に知りたい2つのこと(個別表示と一括表示)について記載しました。
食品アレルギーに悩んでいる人の知識に少しでもなれば幸いです。
さらに勉強したい方は食品表示検定というテストがありますので、自己啓発で受験するのも知識習得には役に立ちますよ。
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。

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