なぜ僕らはフードロス削減サービスに魅了されるのか?食品従事者が分析してみた。

スポンサードリンク
スポンサードリンク
どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
2018年、ReduceGO、TABETE、フードパスポートなど様々なフードロスを削減するサービスが誕生しました。食品ロス削減のためにインターネットの特性であるマッチングを利用し、削減するサービスは少しずつですが世間に受け入れられているように感じます。
今回は、僕らがフードロス削減サービスに魅了される理由について、食品従事者が分析したいと思います。
Contents
スポンサードリンク
フードロスとは
フードロスとは、一体なんでしょうか?
フードロス(食品ロス)とは、食べるために作られた食料が、失われたり捨てられたりしてしまうことを指します。サプライチェーンの流れの中で、まだ食べられるにも関わらず、様々な理由で失われたり、捨てれられたりしています。フードロスの定義は様々ですが、このHPでは、フードロスを環境省や農林水産省が用いられているように「食べられる食べ物が捨てられること」という意味で使用しております。
実際、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまっている、フードロス量は、643万トンと推計されております。(2016年度)まだ食べられるものが捨てられてしまう問題、フードロスについて、社会全体が考えていかなければならない課題になります。日本のフードロスのうち291万トンが、消費段階の家庭で発生していると言われており、一人一人が行動の見直しがフードロスを減らしていく上で必要になります。
①フードロス(食品ロス)とは?食料ロスと食料廃棄の違いや原因など、食品従事者が徹底的にまとめてみた。
②今から家庭でできる!いち消費者の6つのフードロス対策【食品関係者記載】
③食品業界が取り組むべき8つのフードロス対策とは【現役食品メーカー勤務者が分析】
【追記】
フードロスを勉強する上で教科書を作ってみました。よかったら参考にしてください。
フードロス削減サービスとは
フードロス削減サービスとは、外食で発生した見切り品や予約のキャンセルなどで発生した食材を必要な方にマッチングするサービスになります。
2018年にサービスが誕生し、各社それぞれのカラーで提供しております。
エリア | 料金設定 | |
①ReduceGo | 東京 | 定額制 |
②TABETE | 東京 | 単品購入 |
③FOODPASSPORT | 関西 | 定額制 |



詳しくご覧になりたい方はこちらへ。様々な観点でまとめております。
【2020年3月26日追記】
それぞれのサービスが提供エリアが広がっております。今まで住居区間に利用エリアがない方にとっては朗報ですね。
サービス | エリア | 料金設定 |
①ReduceGo | 東京、
名古屋エリア |
定額制 |
②TABETE | 東京都を中心に
関東エリア、石川、 静岡、愛知、大阪、 兵庫、福岡など |
単品購入 |
③FOODPASSPORT | 関西圏、
関東圏 |
定額制 |
フードロス削減サービスに魅了される理由
2018年、上記のようなフードロスを削減するサービスが誕生し、少しずつですが世間に受け入れられているように感じます。
特に若者からの支援・関心が大きくなっているのが印象です。食品業界に従事する立場から世間が受け入れるのはまだまだ厳しいのでは…と思っておりましたが、想定外のスピードで認知・受容されております。
では、なぜ僕らはフードロス削減サービスに魅了されるのでしょうか?その理由はこちらになります。
- 無限の予測不能性がある。
- 社会的なトリガー(きっかけ)がある。
- 利用・発信することで自己を表現でき、社会的認知を得やすい。
無限の予測不能性がある
フードロスを削減するサービスには、無限の予測不能性があります。つまり、どういった商品が余剰商品として提供されるか、その日あるいは、その瞬間によって違います。提供される商品が不明のため、人々のワクワク感やドキドキ感を想起させます。
社会的なトリガー(きっかけ)がある
利用者にプロダクトを利用してもらうためには、トリガー(きっかけ)が必要になります。そのきっかけが弱いと、サービスを利用してもらうことができません。このフードロスを削減するサービスの場合、国連や日本政府からも問題視されており社会全体の問題になっております。そのため、社会的なトリガーを獲得することができます。
利用することで手軽な社会貢献ができるという意味では非常に受け入れやすいサービスになっております。
利用・発信することで自己を表現でき、社会的な認知を得やすい。
フードロスを削減するサービスを利用・発信することで、自己を表現することができます。いわゆる、ポジションを取ることですが、「フードロスに関心の高い〇〇」という形に社会的な認知を得ることができます。
今回の分析に利用した本はこちらです。プロダクトをロンチしたい方は必見ですよ。非常に面白かったです。
★ハマる仕掛けを生み出すフックモデルはこちらで学ぼう♪
最後に
今回は、僕らがフードロス削減サービスに魅了される理由について記載しました。
食品従事者として非常に関心があり、ロンチ前から追いかけているサービスでしたので自分なりに分析してみました。よかったら参考にして下さい。
フードロスに向き合う様々なサービスに関して、独自にまとめたページはこちらになります。ご関心があれば是非どうぞ^^
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。

スポンサードリンク
スポンサードリンク