フードロスのショッピングサイト?tabeloop(タベループ)とKURADASHI.jp(蔵出し.jp)の9つの違いと5つの共通点をまとめてみた。【食品従事者記載】
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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
フードロス削減のEコマース(ショッピングサイト)である、tabeloopとKURADASHI.jpはご存知でしょうか。
今回は、tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と「 KURADASHI.jp(蔵出し.jp)」との9つの違いと5つの共通点についてまとめてみました。同じ余剰食品の販売サイトではあるものの、分析してみると違いがありました。
「タベループ」とは
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)とは、売り手と買い手をつなぎ、業務用食品の仲介をするサービスになります。廃棄せざるを得ない食材を販売する仕組みになります。
買い手は、外食チェーン、仕出し、弁当、学生寮、その他、売り手は、食品・飲料・菓子メーカー、食品・飲料・菓子卸、小売店、農家・漁師、その他を想定されております。もちろん、個人でも購入することができます。
【追記】
2019年12月に日本貿易振興機構(JETRO)の「SDGs型スタートアップ支援プログラム」に採択され、2月からマレーシアのサンウェイ地区で実証実験をしております。
「タベループ」のサービスの概要
タベループのサービス(売り手と買い手をつなぐプラットフォーム)流れは、こちらになります。
- 出品は無料
- 会員登録料、月会費は一切かかりません。
- 売り手には取引成約時に15%の手数料が発生します。
- サービス開始 2018年6月29日リリース
- 加盟店舗 1,362店舗(2018年11月24日現在)
関連記事をまとめております。
●スイーツポケットから始まった。タベループ(フードシェアリングプラットホーム)を利用する前に知っておきたい7つのこと
→tabeloop(たべるーぷ、タベループ)について初期知識をまとめてみました。
●食品ロス削減のB2Bプラットフォーム。tabeloop(たべるーぷ、タベループ)のサービスの登録の仕方と利用の仕方をまとめてみました。
→tabeloop(たべるーぷ、タベループ)を利用するにあたって、登録方法とサービスの利用の仕方をまとめております。
●「タベループ」を使用する上で知っておきたい10の注意事項【利用規約等を熟読済】
→tabeloop(たべるーぷ、タベループ)を利用するにあたって、知っておくべき注意事項をまとめております。
オススメ●食品ロスのショッピングサイト?Otameshi(オタメシ)とtabeloop(タベループ)の8つの違いと6つの共通点をまとめてみた。
社会貢献型ショッピングサイト KURADASHI.jp(蔵出し.jp)とは
社会貢献型ショッピングサイトである KURADASHI.jp(蔵出し.jp)とは、買物を通して様々な社会活動団
KURADASHI.jp(蔵出し.jpの社会貢献活動に賛同したメーカーに商品を協賛価格にて提供してもらうことで、手頃な価格を実現しているとのことでした。
社会貢献型ショッピングサイト KURADASHI.jp(蔵出し.jp)のコンセプト
食品ロスの問題が世界的にも深刻な問題になっております。
実際、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまっている、フードロス量は、643万トンと推計されております。(2016年度)2017年に国連世界食糧計画(WFP)が食糧難に苦しむ国々に援助している総量(380万トン)であり、日本人はその1.7倍近くの食料を廃棄していることになります。
フードロスを解決するために、賞味期限が近づいた商品や販売時期のずれたギフト類をお値打ち価格で販売しております。
従来なら原則既存のルートで販売することができず、泣く泣く廃棄してしまう商品をKURADASHI.jp(蔵出し.jp)で販売(あるいは購入)することができ、販売者、購入者だけでなく、社会に対してもwin-win-winの関係であることが言えます。
関連記事をまとめております。
①実は、KURADASHI jp(蔵出し.jp)とは、百貨店のギフト解体セールの通販モデル(Eコマース)である【食品従事者記載】
②定価の50%offが当たり前?KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の登録方法とサービスの利用方法をまとめてみました。
③これで完璧! KURADASHI.jp(蔵出し.jp)を使用する上で知っておきたい10の注意事項!!【利用規約等済】
④Otameshi(オタメシ)とKURADASHI jp(蔵出し.jp)の7つの違いと6つの共通点をまとめてみた。【食品従事者記載】
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の9つの違い
ようやく本題になります。tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の9つの違いについて表にしてみました。
意外と違いがありました。大きく違うのは、tabeloop(たべるーぷ、タベループ)が業務用食品の取り扱いのみに対して、KURADASHI.jp(蔵出し.jp)は食品、飲料に限らず、美容&健康、日用品&雑貨、装飾品などを取り扱っていることですね。
tabeloop(たべるーぷ、タベループ) | KURADASHI | |
①会員種類 | 無料会員のみ | 無料会員
プレミアム会員1 |
②取り扱い
アイテム2 |
主に業務用食品 | 食品、飲料に限らず、
美容&健康、日用品&雑貨、
装飾品、など |
③アイテム数3 | 308アイテム | 食品:114
飲料:61 美容&健康:100 日用品&雑貨:46 その他:60 |
④商品特徴4 | 業務用のため、量が多い。 | ギフト商品もあれば、
トップブランドの商品も あり。 |
⑤加盟店舗数
(協賛企業数) |
1,362店舗が加盟 | 368企業5 が協賛 |
⑥販売者 | 食品メーカー、食品卸、
小売店、農家・漁師、
など |
食品メーカー、
洗剤メーカー、
装飾品メーカーなど |
⑦想定利用者 | 外食チェーン、仕出し、
弁当、学生寮、その他 |
個人が中心。 |
⑧寄付先の
選択性 |
寄付団体を
選択不可。 |
寄付団体を
選択可能。 |
⑨最大値引率6 | 75%引きの
商品あり |
77.4%引きの
商品あり |
- プレミアム会員とは:月額550円で送料が無料になるサービスになります。
- 取り扱いアイテム数の集計は、2020年3月21日現在の情報を参照しております。(以下同様)
- アイテム数の算出に関して一部売り切れた商品(しかし掲載されている)も算出しております。
- 商品特徴に関しては下記に記載します。
- 協賛企業の会社名がHPに記載があります。
- 最大値引率の商品に関しては下記に記載します。
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の出品商品の特徴
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)の商品ラインナップになります。
一方、KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の商品ラインナップの一部になります。
②
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の最大値引率の商品はこれだ
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)の最大値引率の商品はこちらになります。定価の75%の値引きを実現しております。
次に、KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の最大値引率の商品はこちらになります。定価の77.4%の値引きを実現しております。
掲載日時によって異なります。タイムセール、在庫状況、賞味期限などによって変化しますのでご留意ください。
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の課題
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)とKURADASHI.jp(蔵出し.jp)の課題に関して下記の通りに分析しております。
- tabeloop(たべるーぷ、タベループ)としては、現状、提供商品アイテム数が少ないため商品ラインナップの拡充が必要かと思います。加盟店舗数を活用したいところです。
- KURADASHI.jp(蔵出し.jp)としては、これまで通り協賛企業、商品ラインナップを拡充させる手法で良いのではないかと思っております。あとは、無料会員をプレミアム会員に移行させ、一人当たりのKURADASHI.jp(蔵出し.jp)での利用回数を上げることが挙げられます。
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の5つの共通点
tabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の5つの共通点は下記の通りになります。
- 余剰食品削減のEコマース(ショッピングサイト)であること。
- 簡単に決済ができること。
- 購入することでフードロスの観点で社会貢献できる。
- 賞味期限の近い商品を販売している。
- 定価より大幅に安く販売している。
最後に
今回は、同じ余剰食品のショッピングサイトであるtabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)を比較し、共通点と違いをまとめております。
比較してみると、もちろん共通点もありましたが大きな違いもありました。これからもtabeloop(たべるーぷ、タベループ)と KURADASHI.jp(蔵出し.jp)の発展を楽しみにしています。
フードロスに向き合う様々なサービスに関して、独自にまとめたページはこちらになります。ご関心があれば是非どうぞ^^
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令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。
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