グロス、ネットの意味・違いは?新入社員が間違いやすいビジネス用語を中堅営業マンが説明してみた。

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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら)
大学から食を専攻し、社会人になっても食品メーカーで営業として食品業界に携わっております。入社当時につまずいた知識についてまとめてみたいと思います。
今回は、食品業界におけるグロスとネットの意味および違いについてまとてめてみたいと思います。入社当時、得意先より「この商品は、ネットでいくらなん?」と聞かれたことがあり、最初どこの価格を答えればよいかわかりませんでした。ただ、実際、使っている顧客自身もしっかりと理解していない場合がありますので、その場合は、前後のやりとりで類推して答えてあげましょう。
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グロス(gross)とネット(NET)の意味とは
それでは、グロスとネットの意味について確認したいと思います。食品業界で6年目になる dai が今までの営業経験で考えてみました。
- グロス(GROSS)・・・総量、合計などの意味があり、食品業界では、総量を指す場合が多い。
- ネット(NET)・・・正味、正価などの意味があり、食品業界では、実質の重量を指します。また、得意先に販売する最終価格を指すこともあります。
商品重量におけるグロスとネットの違い
商品重量におけるグロスとネットの違いに関しては下記の通りになっております。
ネット(NET) | 風袋を除いた内容量だけの重量 |
グロス(GROSS) | 梱包などの包材など全て含んだ重量 |
風袋とは、食肉のロウ引き紙やパック商品のトレーやラップなどの包装、ワサビやタレなどの添え物のことを言います。風袋は商品ではなく、商品の目方に含まれません。全体の重さから風袋の重さを引いたものが商品の目方となります。
ケロッグの製品では、商品名にNETを記載しております。NETと内容量は同義でありますよ。
最終売価を表すネット(NET)
ネット(NET)は、重量以外にも、得意先に納める最終価格を指し示すことがあります。つまり、商品の生販価格から、リベート、未収などを引いた価格(問屋などへの提示価格)のことをいいます。たとえば、生販価格が200円の商品があり、これを元に見積もりを作成していきます。
生販価格 | リベート* | 未収 | NET |
200円 | ▲14円 | ▲20円 | 166円 |
*リベートを7%で計算しております。
上記の表より、NET価格=200-14-20=166
NET価格は166円になります。
最後に
今回は、食品業界におけるグロスとネットの意味および違いについて記載してみました。
重量を表すグロスとネット、最終売価を表すネットがあり、非常に困惑しますよね。今回、生販価格や未収やリベートにも少し触れておりますが、次回より詳しくまとめたいと思います。バイヤーによって、理解して用語を使っていない場合もありますので、その場合は、トークの前後の文脈で類推して答えましょう。
「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。
令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。
食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。

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