フードロスに貢献するフードシェアリングサービスを利用する上で直面する5つの障壁【食品従事者記載】 2018 11/14 Updated 2020.11.17 2018 11/14 Published 2018.11.14 / dai \ この記事を共有 / 12 B! リンクをコピーする フードロスに貢献するフードシェアリングサービスを利用する上で直面する5つ... dai 12 B! リンクをコピーする スポンサードリンク スポンサードリンク どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら) フードシェアリングサービスはご存知でしょうか? フードシェアリングサービスとは、発生した見切り品や予約のキャンセルなどで発生した食材を必要な方にマッチングするサービスになります。サービスを通じて、フードロス削減に貢献するサービスと言えます。2018年には、日本でも様々なフードロスを削減するサービス(ReduceGo、TABETE、FOODPASSPORT)が誕生しました。 今回は、フードシェアリングサービスを利用するにあたり、考えうる5つの障壁についてまとめてみました。現役食品メーカーが分析してみました。 まとめ〜フードロス〜 ◯【フードロス削減サービス】カオスマップ@食彩life オリジナルを作成してみた ◯まるで教科書!フードロスをITテクノロジーで解決する企業・取り組みをまとめてみた【超保存版】 目次 1. フードシェアリングサービスとは2. フードシェアリングサービスを利用する上で考えうる5つの障壁2.1. 時間2.2. 金銭的負担2.3. 身体的努力=サービスの利用方法を理解する力2.4. メンタル的な問題2.5. 日常性3. 最後に フードシェアリングサービスとは フードシェアリングサービスとは、発生した見切り品や予約のキャンセルなどで発生した食材を必要な方にマッチングするサービスになります。持続的に行われることで、気軽に食品ロス削減に関われる取り組みの一つといえます。 売り手と買い手の数が増え、サービス提供エリアが拡大すれば裾野が広がっていきます。前回の記事『フードシェアリングとは?フードロスに貢献するオススメサービス3選【食品従事者が記載】』では、日本国内のフードシェアリングサービスをまとめてみました。 下記の表では、国内のサービスをお住まいのエリア、利用方法に応じて分類しております。 サービス エリア 料金設定 ①ReduceGo 東京、 名古屋エリア 定額制 ②TABETE 東京都を中心に 関東エリア、石川、 静岡、愛知、大阪、 兵庫、福岡など 単品購入 ③FOODPASSPORT 関西圏、 関東圏 定額制 今回の記事では、割愛しております。詳しくは以前の記事をご覧にいただければ幸いです。 詳細はこちら フードシェアリングとは?フードロスに貢献するオススメサービス3選【食品従事者が記載】 フードシェアリングサービスを利用する上で考えうる5つの障壁 フードシェアリングサービスを利用する上で考えうる5つの障壁を考えてみました。ロンチ前から分析しておりますが、ユーザーが利用するにあたり下記の障壁があるように感じます。 フードシェアリングサービスを利用する上で考えうる5つの障壁 時間 金銭的負担 身体的努力=サービスの利用方法を理解する力 メンタル的な問題 日常性 時間 ユーザーがフードシェアリングサービスに時間を費やしてもらえるかという、時間の障壁があります。現代では、時間が最も重要な価値基準になりつつあり、いかにユーザーがそのサービスを使ってもらえるかが、サービスを継続させる上で重要なファクターになります。 フードシェアリングサービスの場合、取りに行く、外食店に訪問するなど、ユーザーの各自の時間を費やすことを求められます。その時間を費やしてもらえるぐらい価値を提供し、理解してもらうことが肝要かと考えます。 金銭的負担 次に挙げれられる障壁は、金銭的負担があります。フードシェアリングでは、定額制・単品性と違いはあるものの、商品に対する代価の支払いが求められております。極論ユーザーはお金を払うことを避けがちでありますが… その金銭的負担を負ってでも、利用してもらえるサービスづくりが重要です。 身体的努力=サービスの利用方法を理解する力 サービスを使用してもらうためには、サービスを利用方法を理解する力が必要になります。ユーザーに行動してもらえるための必要な労力をかけてもらわなければなりません。もちろん、行動が思考よりも簡単なものでなければ行動は起きないため、簡単でものであればあるほど良いとされております。 例えば、日本国内で大ヒットを起こしたメルカリのアプリの簡便性を考えてみてください。直感的に利用することができます。やはり、簡単に利用してもらえるように行動ハードルを下げておく必要がありますよ。 メンタル的な問題 ユーザーにとって、利用するだけでフードロス削減に貢献できるから認知されやすいサービスでありますが、メンタル的な問題が障壁になる場合もあります。フードシェアリングサービスは、余り物をシェアするサービスになりますが、余り物を食べたくない、あるいは、不衛生じゃないかと訝しむ方もいらっしゃるかと思います。 そのような方々が安心して利用してもらえるように、勉強会など定期的な啓蒙活動が必要かと思います。 日常性 フードシェアリングサービスがユーザーの日常の行動に受け入れやすいものか、それとも妨害するのかによって障壁となり得ます。日常の行動に合致すれば受け入れやすく利用されますが、日常性に妨害するのであれば障壁になります。 人によって変わる障壁にはなり、サービス提供者としてこればっかりは対応しづらいかと思います。 今回の分析に利用した本はこちらです。プロダクトをロンチしたい方は必見ですよ。非常に面白かったです。 ★ハマる仕掛けを生み出すフックモデルはこちらで学ぼう♪ Hooked ハマるしかけ 使われつづけるサービスを生み出す[心理学]×[デザイン]の新ルール posted with ヨメレバ ニール・イヤール,ライアン・フーバー 翔泳社 2014-05-23 Amazon Kindle 楽天ブックス 楽天kobo 最後に 今回は、フードシェアリングサービスを利用する上で考えうる5つの障壁を考えてみました。 食品業界で働く同業者としてフードロスに関する関心があり、ロンチ前から追いかけていたフードシェアリングサービスをマクロ的に分析してみました。参考になれば幸いです。 フードロスに向き合う様々なサービスに関して、独自にまとめたページはこちらになります。ご関心があれば是非どうぞ^^ まとめ〜フードロス〜 ◯【フードロス削減サービス】カオスマップ@食彩life オリジナルを作成してみた ◯まるで教科書!フードロスをITテクノロジーで解決する企業・取り組みをまとめてみた【超保存版】