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いきなり食品表示検定中級は無謀?4つのデメリットと2つのメリットをまとめてみた。【中級取得者記載】

いきなり食品表示検定中級は無謀?4つのデメリットと2つのメリットをまとめてみた。【中級取得者記載】

どうも。食品系メディアを複数を運営している dai です。(プロフィールはこちら!運営メディアはこちら!「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」「食品OEM・PBポータルサイト 食彩名鑑」)

前回、食品表示検定 初級と中級の8つの違いについてまとめてみました。食品表示検定では、初級を経ずに中級を受験することも可能になります。

今回は、食品表示検定 中級のみを受験する4つのデメリットと2つのメリットについて記載したいと思います。僕個人は初級から順番に受験しましたよ。なぜそのように行動した理由についても記載しております。

目次

食品表示検定 初級と中級との違い

まず、本題に入るまでに食品表示検定 初級と中級の違いを記載したいと思います。

項目/資格初級中級
対象者主婦、学生、 量販店の販売員など食品関連の品質管理部部門、 食品従事者など  
対象テキスト『改訂6版・食品表示検定 認定テキスト・初級』『改訂6版・食品表示検定 認定テキスト・中級』
試験時間90分90分
問題数全75問全100問
合格ライン70点以上(100点中)70点以上(100点中)
合格率*65.3%48.5%
平均点73.7点68.6点
難易度(主観)★★☆☆☆★★★☆☆
検定料金(税込)4,900円8,200円
検定対策セミナー*13:00~17:309:30~17:30
検定宅作セミナーの 費用(税込)5,100円10,300円

*合格率に関して、第17回初級・中級(2018年6月13日)の検定実績から参考にしております。
*検定対策セミナーに関して、2018年前期対策セミナーの情報になります。

いきなり食品表示検定 中級を受ける4つのデメリット

食品表示検定初級を経ずに、中級を受ける4つのデメリットはこちらになります。

いきなり食品表示検定 中級を受ける4つのデメリット
  1. 範囲が広すぎて、モチベーションが持続しない。
  2. 意外と難しいにもかかわらず、合格率もそこそこ高く気持ちが折れやすい。
  3. 小さい成功体験(初級)を達成して順序よく、知識の習得ができない。
  4. 試験の傾向になれるのに大変。

食品表示検定 中級の試験範囲が広く、深すぎる

食品表示検定初級では、生鮮食品と加工食品があり範囲は広いものの、広く浅い知識の習得が求められておりました。しかし、中級では範囲は広くかつ知識も深いものを要求されます。実際の表示例で不適切な表示部分を選択したり、与えられた条件、原材料配合から表示例を作成していく(選択式解答)といった高度の問題も求められます。

『改訂5版・食品表示検定 認定テキスト・中級』はp.363ページもあり、かつ初級に比べて本文の文字の大きさが小さいため、より濃密な情報がまとめられております。(何か違和感を感じていました。フォントのサイズが違うことに気づきました。)そのため、ある程度知識がないと試験前に気持ちが折れてしまいます。

【2019年1月追記】

2019年1月17日にて、一般社団法人食品表示検定協会が編著する「(改訂6版)食品表示検定試験認定テキスト・中級 」が発売されます。情報を最新化しているとのことなので、購入されるのであれば、こちらを購入する方が良いかと思います。

思っている以上に難しいのにも関わらず合格率が高い

食品表示検定の中級の試験に関して合格率が思っている以上高いため、簡単だと思われるケースがあります。実際僕も思っておりました。実際平均点が高いのは、 食品従事者、品質保証業務に従事している者、真剣に勉強している者 など受験者が多いため、合格率が高くなると推測されます。僕自身が受験した際も業界関係者が多くいらっしゃいました。

そのため油断せずに、加工食品、生鮮食品の表示ルールをしっかり踏まえた上で理解する必要があります。そうでないと、かなり合格が厳しいのが現状です。暗記だけで解ける問題もありますが、100点防止のために難問もあり、意外と点数の取りこぼしもあるんですよ。

過去3回の合格実績

◉第15回 食品表示検定 中級(2017年前期) 合格実績になります。

受験者3,133人
合格者1,616人
合格率51.6%

◉第16回 食品表示検定 中級(2017年後期) 合格実績になります。

受験者4,617人
合格者2,978人
合格率64.5%

検定対策セミナーで頂きました第16回の過去問を試験1週間前に解いて見ましたが、67点で本気で焦った…

◉第17回 食品表示検定 中級(2018年6月13日) 合格実績になります。

受験者3,511人
合格者1,703人
合格率48.5%
平均点68.6点

順序よく、知識の習得ができない。

いきなり中級取得から試験を受験するといきなりの壁が中級のため、ステップアップ形式で知識の習得が難しくなります。もちろん、中級から受験して合格される方やモチベーションを持続した上で受験に臨まれる方もいらっしゃいます。しかし、意外と人間の意志は弱く、自分を律することができる人は多くないのが現状です。

あまりにも広範囲で深い勉強を求められる中級の試験に嫌気をさし、せっかく試験費用を払ったのに関わらず、受験しない方もそこそこいらっしゃいます。実際、第17回 食品表示検定 中級(2018年6月13日)の試験では、出願者が3,807名に対し、3,511名しか受験しておりませんでした。割合で言えば約7,7%の人が受験を諦めたということがデータからわかりますね。(もちろんしかるべき事情があり、受験ができていない場合もありますが今回はそちらは考慮しておりません。)

そのため、個人的には初級から順序よく受験していことが良いのでは…と思います。

当時、業務用営業でPB食品の提案型の営業をしており、採用になればある程度食品表示の知識を必要とします。その知識をもとに商談内でお得意様に確認します。でも、僕には加工食品の食品表示の知識はあっても、生鮮食品の食品表示の知識はありません。そのため、試験に苦戦すると思い、初級から受験しましたよ。結果としてその選択で良かったと思ってます。

試験問題の傾向になれることが大変。

食品表示検定中級しか受験しない場合、試験の設問の特徴になれることができなくなります。食品表示検定初級を受験しておくと、問題の慣れは間違いなく経験として培われます。もちろん、食品従事者で過去問を持ってるいる諸先輩方がいるのであれば問題ありませんが、意外といらっしゃらない方もいると思います。その場合、過去問から問題の特徴を学ぶことができなくなります。

ただし、検定対策セミナーで過去問をもらえる

ただ、こちらに関しては対応策があります。食品表示検定を運営する一般社団法人食品表示検定協会が行う、 公式の検定対策セミナー があります。こちらでは、前回の過去問をもらうことができます。実際過去問だけでなく、中級では『「食品表示検定・中級」 対策セミナーテキスト』、第16回 食品表示検定中級問題および解答、実力診断テストおよび解答をもらうことができましたよ。

こちらを利用するのもありですが費用もかかりますので、ここまでの勉強の度合い・ご自身の自信の度合いによりますね。

いきなり食品表示検定 中級を受ける2つのメリット

食品表示検定初級を経ずに、中級を受ける2つのメリットはこちらになります。下記の場合どちらも一発で合格した場合享受できるメリットになります。

いきなり食品表示検定 中級を受ける2つのメリット
  1. 初級資格費用がかからない。
  2. 食品表示試験の取得に際し時間の観点からショートカットができる。

初級受験に関する費用がかからない

食品表示検定初級を経ずに、中級を受けるメリットとして、金銭的な負担を軽減できることが挙げられます。初級の費用分を払わなくて済みますよ。

試験費用(税込)
初級4,900円
中級8,200円

検定対策セミナー(初級)の費用の不要

食品表示検定初級を受験しないため、検定対策セミナーの費用もかからないですね。

費用(税込)
初級5,100円
中級10,300円

時間的な観点より、食品表示検定中級の取得をショートカットができる。

食品表示検定を初級、中級を順序よく受験すると少なくとも1年間の期間がかかります。(前期、後期と年に2回試験はあるため。)しかし、食品表示検定中級から受験される場合は、1回だけで受験できるため時間的な観点から言えば効率よく受験することができます。

最後に

今回は、 食品表示検定初級受験せずに、中級を受ける4つのデメリットと2つのメリット についてまとめてみました。

初級から受験する場合、費用がかかりますが、順序よく知識の習得が得られます。中級から受験する場合、ショートカットできますが、少し難易度が上がります。あなたはどちらのプランで受験しますか?

ご自身の知識レベル、ご自身の勉強のやり方から考えてみてください。

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