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フードシェアリングサービス、「TABETE」はご存知でしょうか?
TABETEとは、廃棄の危機にある食品を手軽にレスキューできるWebプラットフォームになります。アプリもリリースされており、iPhoneに限らず、andoroid版もリリースされております。先日、TABETEの1周年記念パーティがありましたので参加してきました。(2019年4月20日)
今回は、TABETEの1周年記念パーティに行ってきた所感とフードテックの未来についてまとめてみました。なかなか素敵な食事と意義のあるトークセッションがあり非常に満足しました。
- 【リリース前から徹底分析】「TABETE」と「ReduceGo」の6つの違いと8つの共通点
- ガイアの夜明けで特集!!「TABETE」の手数料における問題点と克服する案【食品従事者記載】
- フードシェアリング「TABETE」のサービスの登録の仕方と利用の仕方についてまとめてみました。【祝リリース】
- これで完璧?TABETEを利用するうえで知っておきたい10の注意事項【食品従事者記載】
- 「フードパスポート」は「TABETE」との9つの違いと4つの共通点をまとめてみた。【徹底分析】
- フードロス削減サービスのパイオニア?「TABETE」の加盟店舗を全て一覧形式(店名、業態、エリア)でまとめてみた。
- 【朗報】TABETEがアップデート!利用規約変更のポイントとその効果と現状課題を分析してみた(2019年3月1日より)
- 今からでも遅くない!!「TABETE」を利用する前に知っておきたい10のこと
- 出張終わりで『TABETE』が使える!?仕事終わりにフードロス食品をレスキューしてみた。【注文・引き取り方法の解説あり】
- フードロス削減を目指す「TABETE」の1周年パーティに行ってきた所感とフードテックの未来について
そもそも、「TABETE」のサービスとはどのようなサービスでしょうか?

まず、「TABETE」とは、どんなサービスでしょうか?
「TABETE」とは、廃棄の危機にある食品を手軽にレスキューできるWebプラットフォームになります。いままで飲食店では、品質上問題なくても、泣く泣く廃棄しておりました。まだ食べられるのに廃棄するのはおかしいとのことで、このサービスでは、食べてもらえるユーザーをITを駆使してマッチングしております。
- 出品商品の販売価格帯:250円〜680円
- 展開エリア:東京都を中心に関東エリア、石川、静岡、愛知、大阪、兵庫、福岡など(以後順次担当エリアを拡大予定)
- 加盟店舗数*:566店舗(2020年3月18日現在の情報になります。)
- 登録者数:約10万7千人(2019年4月8日現在の情報になります。)
<参考>フードロスの実態
実際、日本ではまだ食べられるのに捨てられてしまっている、フードロス量は、643万トンと推計されております。(2016年度)まだ食べられるものが捨てられてしまう問題(フードロス)について、社会全体が真剣に取り組まなければならない問題になります。

より詳細なフードロス事情に関しては、今回の記事では割愛しますが、下記記事で詳細にまとめております。ご関心があればこちらもご覧ください。
TABETEの1周年記念パーティの概要と参加方法

TABETEの1周年記念パーティについて参加してきました。TABETEのイメージビデオにも出演されている、藤岡みなみさんも来られており、トークセッション②で登壇されておりました。
- フードロスに関連した、おもてなしの料理(寺脇氏監修)
- トークセッション①「フードテックと多様で明るい食の未来」
- トークセッション②「料理の文化と多様性」
TABETE 1周年記念パーティへの参加方法
TABETEの1周年記念パーティに参加方法に関して、クラウドファンディングの特典購入が原則必要になります。

参考:フードロス削減を目指す【TABETE】の1周年をみんなでお祝いしたい!の活動報告 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
パーティー参加権 1名であれば、最低5,000円のコースになります。
- フ当日の様子を伝えるサンクスレポート
- TABETE ロゴステッカー 5枚
- レスキューパス 2食分
- パーティー参加権 1名
当日参加してみて感じましたが、食事だけでなくアルコール関係も飲み放題であったため非常に安く感じました。
◉TABETEの1周年記念パーティ食事一例

TABETEの1周年記念パーティの所感とフードテックの未来
ここからは、TABETEの1周年記念パーティに参加した所感を述べたいと思います。幸運にも様々な方とお話しすることができました。そのため、トークセッション②「料理の文化と多様性」に関して全く聞くことができなかったため、記載しておりません。
立食パーティーで発生するフードロスに対するTABETEの完璧な対応
TABETEの1周年記念パーティには、クラウドファンディングで95人の支援があったものの、思っている以上の人数の方々来られておりました。年齢層は20代の方が多い印象でした。食事は、株式会社ビューティバークリエイティブディレクター&シェフ寺脇さんが監修したオリジナルのおもてなしメニューを提供されており、色鮮やかで立食パーティーに適した一口サイズで提供されておりました。

完全にフードロス削減を意識したメニューであるように感じました。一人前でかつ取りやすく、廃棄ロスが出にくいし仕組みがありました。また、一般的な立食パーティーではフードロスが発生しやすく、TABETEがどのように対応するのかと思っておりましたが、帰りのアナウンスで自分が取ったものを食べる、残してあるものはテイクアウトしましょうといった対応をされており、非常に好印象でした。さすがフードロス削減を率先して行動されているだけありますよね。名実一体とはまさにこのことでした。
トークセッション①「フードテックと多様で明るい食の未来」
TABETEの1周年記念パーティで一番楽しみにしていた、「フードテックと多様で明るい食の未来」についてです。事前にも色々と勉強しており、自分が従事している食品業界の未来がどのように変化していくか、非常に興味があります。

「フードテックと多様で明るい食の未来」を要約すると下記の通りでした。
- フードテックの投資額の増加(世界的な高まり)
- フードテック関連のイベント・展示会の実施
- フードロス、たんぱく質の確保、フードデザート問題などがイノベーションの原動力か?
- ニチレイが指揮する美味しさの見える化「conomeal」 について
- 家電製品とのフードテックの可能性
特に、株式会社ニチレイ様が次の時代を見据えてチャレンジする美味しさの見える化「conomeal」は、非常に興味深いサービスであるように感じました。「conomeal」とは、ヒトの食嗜好データを分析し、最適な食事プランや商品、情報を行う仕組みとのことでした。
僕自身食品業界において、食事のパーソナライズ化が進むと思っております。DNA分析コストも安くなり、DNAから個々に最適化された食品へのアプローチは知っておりましたが、食嗜好性から個々に最適化された食品へのアプローチは斬新でありました。そのデータは確実に使えるし、そのデータを食事を幅広く提供できますよね。
ビジネスとして、最適化した際に販売する食品のロット(包材、生産などのすべてのロット)をどのように回すのかどうかの懸念点があり、個人的にご質問させていただきました。ニチレイができるところはニチレイでできないところは、他のメーカーになるのでは…とのことでした。マネタイズはやはり食品販売であるとのことでした。食嗜好性からの食品販売へと舵を切っているのだと改めて感じましたし、確実のこの流れが進むと感じました。
TABETEの1周年記念パーティでのHOTニュース、丸亀製麺とのテスト運用開始
TABETE側の最後の挨拶で大手飲食法人との導入が開始されたとのことでした。
あの丸亀製麺とのモニタリング運用するとのことでした。丸亀製麺の洗練されたオペレーションの中でTABETEのサービスがハマるかどうはやってみないとわかりませんが、丸亀製麺自体店での調理にこだわっており、CK(セントラルキッチン)を持たずに成長してきたビジネスモデルのため、僕個人の分析では、相性が良いかと思われます。(完全受注生産モデルではないため)

TABETEの1周年記念パーティでロゴステッカーになります。また、帰りには野菜までいただきました。

最後に
今回は、TABETEの1周年記念パーティに行ってきた所感とフードテックの未来について記載してみました。
恐る恐る参加してみましたが、TABETE関係者の方々、参加された方々とお話することができ、非常に意義のある時間を送ることができました。「フードテックと多様で明るい食の未来」のトークセッションでは、食品メーカーの営業マンの立場で思わず聞き入っていました。非常に勉強になりましたし、僕が思い描く食品業界の未来とズレがなく、さらに勉強していきたいと思いました。
正直役立つかは全くわかりませんが、ただただ自分が関係している食品業界の未来がより華やかになると信じて自分ができることをしていきたいと思います。食に対して、メディアを通じても引き続き発信していきます。