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セブンイレブン、100円ビール販売中止。導入による5つのメリットと6つのデメリット【食品従事者記載】

    
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セブンイレブン、100円ビール販売中止。導入による5つのメリットと6つの...

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どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。プロフィールはこちら//食品業界情報はこちら

 

先日、セブンイレブンで生ビールを店頭で販売すると、twitterで話題となっておりました。結果として、セブンイレブン側が生ビールの販売を中止したのですが、食品業界を大きく変える一手であると感心しておりました。

 

今回はコンビニに生ビール導入における5つのメリット、6つのデメリットをまとめたいと思います。

 

セブンイレブンでの生ビール導入への市場調査に関して

今回の騒動の発端をまとめてみたいと思います。

セブンイレブンで生ビールが100円で提供?

★7月14日 セブンイレブンで生ビールが提供予定の画像が出回る。

しかも1杯100円という価格。

その当時は本部主導か判断できかねました。

一転して、セブンイレブンでの生ビールの提供中止

★7月18日 セブンイレブン本部より、生ビールの提供中止

これで本部の指示だとわかる。

セブンイレブン広報はこのように回答している。

「想定以上の需要が予想され、供給が追いつかないと判断した」と説明。今後の販売日程は未定とのこと。

引用:セブン-イレブン:100円ビール発売中止 – 毎日新聞

これまでほどの市場を変える商品を販売日程を未定とのことがわかりませんね。販売するのかどうかが不明だが、セブンイレブン側がおそらくより洗練した形で販売するのでしょう。

セブンイレブン側が生ビール導入を中止した原因(個人的な見解)

★セブンイレブン側が生ビール導入を中止した原因(個人見解)

一番はtwitterでバズったため、正確なテストマーケティングができないためでしょうか。

提供数量も潤沢には用意していなかったと思いますし…

生ビールをコンビニで提供するメリット

生ビールをコンビニで提供するメリットをまとめてみた。

◎メリット

  1. コンビニでちょい飲みという文化を創出できる。
  2. ビール導入にに伴う珍味類や店頭の揚げ物・フランクの購入を貢献できる。
  3. 国内のビール類出荷数の減少を食い止めることができる。
  4. 商品展開が容易にでき、様々な展開・大きな売り上げの柱を作れる。
  5. カップを安く仕入れることができる。

セブンイレブンは、新しい市場を自ら作る事のできる会社であると思っております。セブン銀行、店頭のコーヒーなど、様々な市場の創出に貢献してきてます。そのため、期待せずには入られませんね。

ちょい飲み文化の創出

生ビールSサイズ100円というちょっと飲みたい層を喚起し、今までなかった新しい市場を作ることができる。

昨今若者のビール離れが叫ばれて久しいですが、そのような層にも生ビールの美味しさをしてもらえる機会になりえそう。

珍味や揚げ物、フライ関係の売り上げ向上に貢献

生ビールを導入する事で、生ビールのアテである、珍味や揚げ物、フライ関係の売り上げ上昇に寄与すると思います。

生ビールを置くだけで、そのほかに商品の売り上げを底上げするキラー商品であることは間違いないでしょうね。

しかも、キャンペーンを時間帯で行えば、販売促進することができます。

例えば、朝セブン。コーヒーとパン類を購入することで需要を喚起しておりますね。そのような施策をうちだすことができます。

夜セブンのキャンペーンでもできそうですよね。

(下記夜セブン 対象期間 2018年7月16日〜7月31日)

国内のビール類出荷数の減少を食い止めることができる。

2018年上半期のビール類出荷数に関して、6年連続で最低を更新しております。

値上げで消費者のビール離れが加速した一方、節約志向などを追い風に低価格の第三ビールが5年ぶりに増加に転じた、とのことでした。

セブンイレブンに導入することで、国内のビール類出荷数の減少を少しでも食い止めることができるのではないかと思います。

(参考:ビール類出荷、6年連続最低=値上げ、安売り規制で-18年上期:時事ドットコム)

商品展開の容易さ

生ビールだけでなく、様々な商品展開が容易にできると思います。生ビールの他に、クラフトビール、酎ハイなど様々なおさけがありますし。(僕なら、生ビールとレモンサワーにしますね。)

まあ、あまり増やしすぎると、コンビニのオペレーション的に大変ですが、セルフにすれば店員の作業を増やすことにもなりません。

商品展開が容易にでき、様々な展開・大きな売り上げの柱を作れると思います。

カップを安く仕入れることができる

これは消費者には直接的には関係ありませんが、カップを使用する量が増えることでプラスチックカップがセブンイレブン側が安く仕入れることができるしょう。(おそらく今でもかなり安いと思いますが…)

包材費用も価格も商品の原価部分に相当しますので、消費者には直接的な関係はありませんが、間接的に影響してきますよ。

生ビールをコンビニで提供するときに危惧される事側(デメリット)

生ビールをコンビニで提供するにあたり、危惧されるデメリットをまとめてみた。

◎デメリット

  1. 生ビールサーバーの洗浄の問題。
  2. 酔っ払いの対応による、店舗運営に対してリスクを伴う。
  3. 住民、お酒を飲まない利用者からのクレーム。
  4. 格安居酒屋業態における影響。
  5. 「未成年者飲酒禁止法」により、万が一未成年に販売した場合、販売店が罪を問われる。
  6. 飲酒運転を助長させる。

生ビールサーバーの洗浄の問題。

生ビールサーバーには適切な洗浄をしないと、美味しいビールを飲むことができません。

居酒屋で生ビールが不味かった経験はありませんでしょうか。生ビールサーバーを洗浄がしていないか、適切な洗浄が出来ていないことに起因しております。

そのため、ビールサーバーを適切な洗浄を行うことが美味しいビールを提供する秘訣になります。それをコンビニで働く従事者が適切に行えるかが、疑問です。かなり大変ですよ。

参考までに サッポロビールが提供している生ビールサーバー洗浄手順になります。もちろんセブンイレブンで提供されたビールはキリンであったため、機械など違うと思いますが、洗浄が大事であることは、間違いありません。

(参考)毎日行う「水通し洗浄」

生ビールサーバー洗浄手順に毎日行う「水通し洗浄」と週一回行う「スポンジ玉洗浄」がありますよ。なかなか大変ですよね。

週一回行う「スポンジ玉洗浄」

引用:生ビールサーバー洗浄手順 飲食店サポート | 会社情報 | サッポロビール

酔っ払いの対応による、店舗運営に対してリスクを伴う。

酔っ払いの対応など、コンビニ業務以外にも対応が迫られます。

酔っ払いほど面倒な客はいませんし。店舗運営に関してリスクになりかねますので、対処策を考えて置く必要があります。

住民、お酒を飲まない利用者からのクレーム。

また、コンビニ付近に住む住民やお酒を飲まない利用者からのクレームが出るからもしれません。

それに関して、一部のモラルが欠如している酔っ払いの影響かもしれませんが、対処マニュアルが日強だと思います。

格安居酒屋業態における影響。

格安居酒屋業態は戦々恐々ですよね。今回のセブンのモニタリングで発売するかは不明ですが、セブンイレブンがやらなくても他のコンビニは行う可能性がありますので、格安居酒屋業態はかなりの影響を受けるでしょう。

看板メニューがない場合はかなり苦戦することが目に見えます。

「未成年者飲酒禁止法」により、万が一未成年に販売した場合、販売店が罪を問われる。

未成年者飲酒禁止法により、万が一未成年に販売した場合、販売者のコンビニが罪を問われるケースがあります。

未成年者飲酒禁止法では、一定の義務を課し、義務に違反した場合に処罰対象としているのは、未成年者の親権者など、販売業者および販売業者の代表者・従業員などであり、飲酒した未成年者が刑事責任を負うわけではないとのことでした。

しかも、年齢を偽った未成年者に販売しても罰せられるとのことでした。

これはかなりの問題ですよね。未成年者には何かしらのペナルティはなく、販売側に対してペナルティがある。

タッチパネルなどの自発的な確認はありますが、未成年者が購入できないような仕組みの導入が急がれますね。

飲酒運転を助長させる危険性がある。

コンビニで生ビールを提供する場合、飲酒運転を助長させる危険性があります。毎回運転者かどうか確認するのも大変でですよね。

これに関しては、個人的な対応策がございます。それはユーザーの訪問手段が、車でないコンビニにしか生ビールの設置をしないことです。

駐車場があるところや、訪問手段が車である場合も同様です。

やはり、未然に防ぐために繁華街のコンビニへの生ビール導入が健全かと思います。その場合、格安居酒屋業態は大きな打撃は受けますが…

最後に

今回はコンビニに生ビール導入における5つのメリット、6つのデメリットをまとめたいと思います。

コンビニに生ビール導入においてはメリットはありますが、デメリットもあります。

そのデメリットを未然にクリアした上で、食品従事者としては、生ビールをコンビニに置いてもらいたいと思いますね。

「食彩life」の運営者 dai が食品業界を分析した内容を無料で配布しております。

令和時代に向けて是非とも知っておきたい食品業界情報になりますよ。

食品業界の実態・トレンドを知ることで、食品業界の知識の向上に役立たせることができます。また、食品業界を目指している方にとって、食品メーカーで従事していた生の意見(一次情報)を知ることができます。

食品メーカーの営業マンが語る 食品業界の 6つの実態

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