日本酒の特定名称酒とは?8種類を分類できるよ。【食品従事者記載】 2019 02/09 Updated 2020.03.07 2019 02/09 Published 2019.02.09 / dai \ この記事を共有 / 12 B! リンクをコピーする 日本酒の特定名称酒とは?8種類を分類できるよ。【食品従事者記載】 dai 12 B! リンクをコピーする スポンサードリンク スポンサードリンク どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら) 日本酒を購入するとき、同じブランドの商品でも名称が違い、どれを購入したら良いか分からない経験はありませんでしょうか。純米吟醸、純米大吟醸、大吟醸、吟醸など正直聞きなれない専門用語ばかりですよね。 今回は、日本酒が8つの分類される特定名称酒について記載したいと思います。これを正しく知っておくことで、自分が求める日本酒を購入することができますよ。 目次 1. そもそも日本酒とは?2. 特定名称酒とは?特定名称酒の8種類分類表を作ってみたよ2.1. 基本的な用語に関して2.2. 吟醸酒2.3. 純米酒2.4. 本醸造酒3. 終わりに そもそも日本酒とは? 日本酒の種類を知る前に、日本酒とはどんなお酒なのかをおさらいしておきましょう。米と水で製造したお酒が日本酒ではありますが、酒税法では下記の通り定義されております。 清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が22度未満のものをいう。 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。) 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの 引用:酒税法第3条第7号 つまり、日本酒には、使用できる原料の制約があり、その上で製造工程で「こす」という工程が必ず必要になります。 特定名称酒とは?特定名称酒の8種類分類表を作ってみたよ 本題になります。特定名称酒とは、いったい何ででしょうか? 特定名称の清酒とは、吟醸酒、純米酒、本醸造酒をいい、原料、製造方法の違いによって、さらに8種類に分類されます。特定名称酒の8種類分類表を作ってみました。それぞれの用語に関して、下記の注釈を記載しておきます。 基本的な用語に関して 上記の特定名称酒の8種類分類表の中で、用語の説明を記載しておきます。 1:精米歩合とは、白米のその玄米に対する重量の割合をのことです。日本酒作りでは、ある程度まで削った(精米した)米を使用します。その削り割合を、精米歩合と呼んでおります。 2:米こうじとは、米こうじ(白米にこうじ菌を繁殖させたもので、白米のでんぷんを糖化させることができるもの)の製造に使用する白米のことです。特定名称の清酒の全ては、こうじ米の使用割合が15%以上と規定されております。 3:醸造アルコールとは、でんぷん質物や含糖質物から醸造されたアルコールのことです。もろみにアルコールを適量添加すると、香りが高く、味がクリアになります。増量目的のほか、酒質が安定し、香りがよくなるなどのメリットがあります。これを使用しないのが純米酒になります。 4:吟醸造りとは、よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香を有するように醸造することです。 吟醸酒 吟醸酒とは、精米歩合60%以下の白米を原料として使用し、吟醸作りを用いて作られた清酒のことです。フレッシュで華やかな香りと繊細な味わいが特徴的です。 純米酒 純米酒とは、米、米麹、水のみを原料にして造られた清酒のことです。醸造アルコールを添加しないため、旨味やコク、ふくよかさなどの特徴の前面に出た酒が多く見られます。純米酒の多くは濃醇な酒が一般的ですが、技術革新により、軽快でスッキリとしたタイプも製造できるようになりました。 本醸造酒 本醸造酒とは、精米歩合70%以下の白米を原料として使用し、醸造アルコールを添加して作った清酒のことです。純米酒に近い香りと風味を持ち、しかも純米よりも淡麗でまろやかな特徴があります。味のバランスを調整するために用いる醸造アルコールの割合は、原料に用いる白米の総重量の10%未満と規定されております。 終わりに 今回は、日本酒が8つの分類される特定名称酒について表にまとめて記載してみました。 日本酒は日本古来の伝統のあるお酒ですが、カクテル、ハイボールのブームにより、現代人には距離のあるお酒になりつつあります。その上、美味しい日本酒を飲んで商品名だけ覚えていても、購入することができません。精米歩合と日本酒の特定名称酒を控えておく必要があります。 日本人として、日本の伝統のある日本酒を日々の晩酌にいかがでしょうか。