軽減税率制度とは?時期・対象品目など、知っておきたい6のこと【食品従事者が記載】 2019 03/10 Updated 2020.03.07 2019 03/10 Published 2019.03.10 / dai \ この記事を共有 / 1 B! リンクをコピーする 軽減税率制度とは?時期・対象品目など、知っておきたい6のこと【食品従事者... dai 1 B! リンクをコピーする スポンサードリンク スポンサードリンク どうも。「食彩life」「やさしい食品表示ラボ」を運営している dai です。(プロフィールはこちら//食品業界情報は→こちら) 2019年10月より、消費税率が10%に引き上げられる予定です。消費税率引き上げに伴い、低所得者に配慮する観点(逆進性)から、軽減税率制度を実施されることになりました。僕自身、食品業界で勤務しており、軽減税率の対象商品であるものの、提供の仕方によっては軽減されないとのことで、非常に関心を持って勉強してきました。 今回は、軽減税率制度について知っておきたい6のことをまとめてみたいと思います。先日、財務省主税局税制第二課の所属の方のセミナーにも出席し理解は深めてきました。対象品目や時期などについてまとめてみたいと思います。 軽減税率を学ぶ 今ここ●軽減税率制度とは?時期・対象品目など、知っておきたい6のこと【食品従事者が記載】 ●軽減税率税率の対象品目を全て一覧形式でまとめてみた【食品従事者が記載】 目次 1. そもそも、なぜ軽減税率制度を実施するのでしょうか?2. 軽減税率制度について知っておきたい6のこと2.1. 対象品目に関して2.2. イートインとテイクアウトの税率2.3. 対象品目の線引き2.4. 店頭にある商品の税率を確認必須2.5. 軽減税率対応レジ・システムの導入は必須 2.6. 軽減税率レジ・システムの導入には、国からの補助金があるよ3. 最後に そもそも、なぜ軽減税率制度を実施するのでしょうか? 2019年10月より、消費税率が10%に引き上げられる予定です。いままで、2度にわたる増税延期があり、必ず増税されるかはわかりかねますが、いずれは消費税率が引き上げられると想定されます。今回、消費税率引き上げに伴い、初めて軽減税率制度を実施される手筈になっております。 軽減税率を行うと、商品の区分け、レジでの線引きなど、オペレーションの観点からは煩雑な作業が増え大変になります。では、なぜ軽減税率制度を導入することになったのでしょうか? 低所得者に配慮する観点から、導入を決定したとのことでした。つまり、消費税を引き上げると、逆進性が発生してしましいます。逆進性とは、消費税を上げると、低所得者に対する生活必需品の購入額の割合が大きくなり、高所得者に比べて税負担率が大きくなってしまいます。 そのため、政府としては逆進性を危惧し、生活必需品に該当される食品(外食、酒類除く)を8%の据え置きに決めたとのことでした。 軽減税率制度について知っておきたい6のこと 軽減税率制度について知っておきたいことは要約しております。一つ一つみていきましょう^^ 軽減税率制度について知っておきたい6のこと 軽減税率の対象品目 イートインとテイクアウトの税率 対象品目の線引き 店頭にある商品の税率を確認必須 軽減税率対応レジ・システムの導入は必須 軽減税率レジ・システムの導入には、国からの補助金があるよ 対象品目に関して 軽減税率制度の対象品目に関して下記の通りになります。 ●軽減税率制度の対象品目 食品(食品表示法に規定される) 新聞(定期購読契約が締結された週2回以上発行される) 食品表示法に規定される食品のため、酒類や医薬品、医薬部外品は除きます。その上、軽減税率の対象品目の定義が、「飲食料品の譲渡」のため、単なる食品の購入を指し示し、外食は対象外になります。なぜなら、外食の場合、サービスの提供(役務の提供)を含んでいるため、譲渡ではないとのことになります。 関連記事→食品表示法における食品とは?生鮮食品(調整、選別)、加工食品(製造、加工)の定義を押さえておこう。 イートインとテイクアウトの税率 外食は、軽減税率の対象外になりますが、イートインとテイクアウトの場合はどのようになるでしょうか? スーバーやコンビニで飲食料品の提供を行う場面において、椅子・テーブルなどの飲食に用いられる設備があれば、その規模や目的に問わず、飲食設備に該当します。そのため、購入時、飲食させるかどうかの意思を確認し、その場で食べられるのであれば、標準税率(10%)になります。 一方、テイクアウトの場合、飲食店等が行うものであっても、テイクアウトは、単なる飲食料品の譲渡に該当するため、軽減税率(8%)の対象になります。 外食店は意思確認が必要 外食店は、飲食料品を提供する時点で、「外食」か「テイクアウト」かを、顧客に確認する必要があります。顧客の意思に応じて税率が異なります。 対象品目の線引き 軽減税率制度の対象品目について、線引きはこちらになります。学校給食や有料老人ホームに関しては軽減税率が適用されたり、コンビニで販売される新聞に関しては標準税率なんですね。 店頭にある商品の税率を確認必須 スーパーやドラッグストアなどの小売店では、店頭にある全ての商品の税率を確認・把握しておく必要があります。軽減税率の対象となる食品をしっかり調べておきましょう。軽減税率が実施されれば、例外も発生してくるかと思われますが、その都度対応していきましょう。 軽減税率対応レジ・システムの導入は必須 軽減税率が実施されると、今まで使用していた消費税8%のレジでは対応できず、軽減税率対応のレジやシステムの導入が必要になります。2019年10月より実施される予定のため、事前に導入しておきましょう。 軽減税率レジ・システムの導入には、国からの補助金があるよ 軽減税率対応のレジやシステムの導入に関して、国からの補助金を受けることができます。導入済みのレジを改修する費用も助成されますよ。すべて2019年9月30日までに完了しなければなりません。 ●補助支援に関して A型:複数税率対応レジの導入等支援 B型:受発注システムの改修等支援 C型:請求書管理システムの改修等支援 最後に 今回は、軽減税率制度について知っておきたい6のことについて記載いたしました。 2019年10月より、消費税率が10%に引き上げられる予定で、消費税率引き上げに伴い、低所得者に配慮する観点(逆進性)から、軽減税率制度を実施されることになりました。軽減税率制度の導入によって、値付け、仕入れ、販売、支払い、申告に新しい作業や確認が必要になります。 非常にややこしいですが、さらに勉強していきたいと思います。