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腹八分目による健康維持、食事制限による健康増進は本当かどうか学術的に本気で確認してみた。

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どうもdai(@po_p_o_m)です。

僕は食べることが好きで、よく美味しいものを食べる時、めいいっぱい食べてしまうことが多いです。そのときに腹八分目までと暗示をかけているのですが、なかなかできなくて…そのため次の日の食事の量を減らして体重をキープ、健康を維持しております。

今回、全ての人にとって腹八分目による健康維持、つまり、食費制限による健康維持は可能なのかどうか、学術的に本気で分析してみました。そのために研究論文を読み漁りました。(大変でした

きっかけはことわざの「腹八分目は医者いらず」

そもそも、腹八分目による健康維持(食費制限によるアンチエイジング)は可能なのかどうか考えたきっかけはこのことわざにあります。「腹八分目に医者要らず」です。

腹八分目に医者要らず:腹八分目に医者いらずとは、満腹になるまで食べないで、八分目くらいで抑えておけば健康に良いということ。「腹八分に医者いらず」「腹八合には医者いらず」ともいう。(引用:腹八分目に医者いらず – 故事ことわざ辞典

こちらの言葉を学術的に長期研究により、正しいかどうか紐解きたいと思います。

アカゲザルを対象としたカロリー制限食の長寿研究

①米・ウィスコンシン大学(UW)研究

上記研究のをまとめて見ました。

 

★研究内容まとめ

  • 背景:カロリー制限で、モデル生物(酵母、線虫、ショウジョウバエ、マウスなど)の寿命が長くなることが明らかになっているが、非ヒト霊長類やヒトにも効果があるかどうかは、あまり明確になっていない。
  • 対象:アカゲザルを用いた20年に及び研究
  • 手段:7〜14歳(成人)のアカゲザルを無作為にカロリー制限群(CR群)とコントロール群の2群に割り付け,CR群には観察期間中(自由摂食)の摂取カロリーの70%の栄養を投与。
  • 結論:CR制限群では、加齢に関連した死亡率の減少,糖尿病,がん,血管疾患,脳萎縮の発生率を減少させた。

 

Abstract

Caloric restriction (CR) without malnutrition delays aging and extends lifespan in diverse species; however, its effect on resistance to illness and mortality in primates is not clearly established. We report findings of a 20-year longitudinal adult-onset CR study in rhesus monkeys aimed at filling this critical gap in aging research. In a population of rhesus macaques maintained at the Wisconsin National Primate Research Center, moderate CR lowered the incidence of aging-related deaths. At the time point reported 50% of control fed animals survived compared with 80% survival of CR animals. Further, CR delayed the onset of age-associated pathologies. Specifically, CR reduced the incidence of diabetes, cancer, cardiovascular disease, and brain atrophy. These data demonstrate that CR slows aging in a primate species.

下記画像はカローリ制限【Caloric restriction (CR)】による死亡率の関連性を示す研究データになります。

横軸は年齢(age)、生存率(survival)になります。

加齢に関連した死亡率
全原因死亡率

上記のことから、7〜14歳のアカゲザルにとってカロリー制限による健康維持は正しいことが判明した。

引用:Caloric restriction delays disease onset and mortality in rhesus monkeys/Science 2009;325:201-204

②米国立加齢研究所(NIA)

上記研究のをまとめて見ました。先ほどの「米・ウィスコンシン大学(UW)研究」とは対象的な結果が得られました。

★研究内容まとめ

  • 対象:アカゲザルを用いた23年に及び研究
  • 手段:1〜5歳(若い猿)、16〜23歳(高齢)のアカゲザル
  • 結論:CR制限群では、平均生存率を改善させなかった。

Abstract

Life extension by calorie restriction (CR) has been widely reported in a variety of species and remains on the forefront of anti-aging intervention studies. We report healthspan and survival effects of CR from a 23-year study in rhesus macaques conducted at the National Institute on Aging (NIA). CR initiated at older ages did not increase survival relative to Controls; however, CR monkeys demonstrated an improved metabolic profile and may have less oxidative stress as indicated by plasma isoprostane levels. When initiated in young monkeys, there was a trend (p=0.06) for a delay in age-associated disease onset in CR monkeys; but again, survival curves were not improved, in contrast to another study reported in the literature. This suggests that the effects of CR in a long-lived animal are complex and likely dependent on a variety of environmental, nutritional, and genetic factors.

上記のことから、1〜5歳(若い猿)、16〜23歳(高齢)のアカゲザルにとってカロリー制限による健康維持は正しくないことが判明した。

引用:Impact of caloric restriction on health and survival in rhesus monkeys: the NIA study/Naure 2012;489

③UWとNIWのグループが共同報告

上記の「米・ウィスコンシン大学(UW)研究」と「米国立加齢研究所(NIA)」の研究では、一見矛盾する

結果を得られたため、2つの長期にわたる霊長類研究の統合解析が行われた。

★研究内容まとめ

  • 対象:「米・ウィスコンシン大学(UW)研究」と「米国立加齢研究所(NIA)」の研究結果の解析
  • 結論:アカゲザルにカロリー制限を行うと、健康が増進し生存年数が長くなることが明らかになった。適度のカロリー制限は有効だが、それ以上に食物摂取量を減らしてもアカゲザルにとってのメリットが増えないことも示唆。ただし、カロリー制限がアカゲザルの生物学的老化を遅らせるかどうかに関する決定的な証拠が得られずアカゲザルの健康と生存年数に最大の効果をもたらす最低限のカロリー制限が何なんのかということも断定されなかった。

Abstract

Caloric restriction (CR) without malnutrition extends lifespan and delays the onset of age-related disorders in most species but its impact in nonhuman primates has been controversial. In the late 1980s two parallel studies were initiated to determine the effect of CR in rhesus monkeys. The University of Wisconsin study reported a significant positive impact of CR on survival, but the National Institute on Aging study detected no significant survival effect. Here we present a direct comparison of longitudinal data from both studies including survival, bodyweight, food intake, fasting glucose levels and age-related morbidity. We describe differences in study design that could contribute to differences in outcomes, and we report species specificity in the impact of CR in terms of optimal onset and diet. Taken together these data confirm that health benefits of CR are conserved in monkeys and suggest that CR mechanisms are likely translatable to human health.

上記のことから、アカゲザルにカロリー制限を行うと、健康が増進し生存年数が長くなることが明らかになったが、カロリー制限がアカゲザルの生物学的老化を遅らせるかどうかに関する決定的な証拠が得られず、アカゲザルの健康と生存年数に最大の効果をもたらす最低限のカロリー制限が何なんのかということも断定されなかった。ことが判明した。

引用:Caloric restriction improves health and survival of rhesus monkeys/Nature Communications 2017;8:14063

導き出せる答えは

導き出せる答えは、カロリー制限を行うと、健康が増進し生存年数が長くなる(ただし、決定的なエビデンスなし、食事制限の最低限のカロリーが特定できなかった)とのことでした。また、上記研究(①、②)で異なった条件は、対象者の年齢差にあります。人間に置き換えれば、下記のことが導き出せます。

 

  • 腹八分目が有効なのは、20〜30歳の成人期、過食、肥満、メタボ予防に有効。
  • 3〜15歳の小児期、成長期、さらに50〜70歳の中高年齢期には、腹八分目食は、むしろ成長やフレイル*を助長させてしまう。

 

*フレイル:海外の老年医学の分野で使用されている「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。「Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになります。

引用:フレイルとは | 健康長寿ネット

最終ジャッジ「腹八分目は医者いらず」は正しいかどうか?

上記の結果から、つまり対象者の年齢差によっては毒にも薬にもなる結果になりました。そのため、腹八分目に医者要らず」は老若男女のすべての人々に正しいわけではありませんでした。(一部の対象者には有効でしたが…)

よって、どの世代にとってもその世代特有の栄養問題が存在し、すべての人を健康にする特別な食事法はそもそもありません。

最後に

今回、全ての人にとって腹八分目に医者要らずは正しいのか、腹八分目による健康維持(食費制限による健康維持)は可能なのかどうかを、学術的に分析してみました。

上記の結果では、腹八分目による健康維持(食費制限による健康維持)はすべての人に対して対応しておりませんでした。各世代のその世代特有の栄養問題があり、そもそもすべての人を健康にする魔法のような食事法はありません。

そのため、各々が自分の体について知り、自分にとって健康維持活動をする必要があります。健康食品などを使用されるのであれば、使用前と使用後を意識して明確な効果が発揮されたのか、自分自身で分析するのもアリですよ。人から勧められて使用するだけでなく。自分にとって良いのか、悪いのかを意識してみよう。

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